年に数件は他の業者と契約したにも関わらず途中で不安になって相談を頂く事がありますが、競売開始直前にご相談を頂いて期間的な理由でお手伝いが出来なかった事が過去にいくどかあります。
「具体的な売却予定金額を提示されて解決できると言われたのに実行されなかった」
「債権者との交渉が上手くいかないので販売金額を下げて売るしかない」
業者の上手い営業トークにつられて、ついつい契約してしまい後々後悔されるケースが散見されます。
高い売却金額を提示してまずは契約
多くの場合はかなり高額な売却金額を提示して、債権者にもその場で電話して残債務を確認して、その残債務に見合った条件を提示されたので思わず契約をした。
・・・ほとんどが、この様な感じです。
物件の資産価値は1,000万円以下なのに・・・
「債務額が1,300万円ですけど、当社の査定では1,500万円になります。他の残債務も解決可能ですので安心して任せて下さい」・・・と
自宅が競売になって大変困っている時に、上記の様な好条件の具体策を提示され、もう心配することは無いと言われたら誰でも信じて簡単に契約してしまうのは無理もないことです。
ほとんどの場合は契約を取ることだけを考えて、好条件の契約内容を提示して先ずは契約させることが目的で、実際に競売が始まるギリギリの時点で大幅に条件を下げる事を言ってくることがあるようです。
債権者と交渉したのですが中々提示条件で折り合わない・・・
時期的に悪く買手が中々見つからない・・・
一生懸命やりましたが無理のようです・・・
だから、販売金額を下げましょう。
競売にならないように任意売却するためには、ちゃんとした計画を立案し、債権者や利害関係者に条件を提示して納得してもらう根気が必要な作業です。
物件の価格が債務額を上回っていれば心配ありませんが、具体的な条件が出せるのは債権者や利害関係者と交渉した後の話で、その前に具体策を出せないのは言うまでもありません。
もし、債権者や利害関係者との交渉前に好条件の具体策を提示されたら、口約束でなく書面で残すことを契約条件としてください。